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今現在でも、たくさんの方がWindowsXPを使用している現状で、XPパソコンの運命はどうなってしまうのでしょうか? サポート終了 後、XPパソコンをどうするか、少し考えて見ました。
OSとしてのXPはサポート終了日が決定していますので、どうにもなりません。ただ、世の中にはXPの入ったパソコンがまだまだ
現役で活躍してます。中古パソコンとしてもまだまだ、普通に売買されています。
しかし、サポートが切れるころには、そろそろ新しいパソコンに買い換えようと考える人がほとんどだと思います。
買い換えるのは良いのですが、手元に残ったパソコン(WinXP)は
どうするかまでは、あまり深く考える人は少ないと思います。XPパソコンの運命は、所有者に手に握られています。
まずは、各OSの現時点でわかっているサポート終了期間一覧表をご覧ください。(2012年5月時点)
製品名 | メインサポート終了日 | 延長サポート終了日 |
Windows XP Home Edition | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 |
Windows XP Professional | 2009年4月14日 | 2014年4月8日 |
Windows Vista Home Basic | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows Vista Home Premium | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows Vista Ultimate | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows Vista Business | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows Vista Enterprise | 2012年4月10日 | 2017年4月11日 |
Windows 7 Starter | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 7 Home Basic | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 7 Home Premium | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 7 Professional | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 7 Enterprise | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 7 Ultimate | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Microsoft社からのサポート延長終了日は何度か変更があり、今現在、上記表のとおりとなっています。 今後も変更があるかどうかは不明ですが..... 2013年2月時点では、Vistaは後4年2ヶ月弱、Win7は 後7年近くサポートが受けられるので、その期間、Windowsのアップデートが可能です。
もし今、中古でPCを買うなら断然、Win7が良さそうです。問題は、WinXPです。WinXP
はサポートが後1年ちょっとで終了するので、その後はWindowsのアップデートが受けられません。
サポート終了後も使おうと思えば使えるのでしょうが、セキュリティーホールを突いた攻撃
にさらされる事になります。つまり、ウイルス感染したり乗っ取られたりするわけです。
いや、ウイルスソフトを入れているから大丈夫と思う方もいるかもしれません。しかし、Microsoft社のサポートが終了すれば、セキュリティーソフト会社も追ってサポートを終了する
ことになるでしょう。現にWin98やWin2000にセキュリティーソフトを入れようとしても、セキュリティーソフトの対象OSから外れているため入れることが出来ません。WinXpもセキュリティー
ソフト会社から見捨てられる運命にあります。
IE(Internet Explore)にしても、IE5やIE6ではうまく表示されなかったりエラーが出たりします。今はIE8以降が必要です。サポートが終了しているOS(Win98、Win2000)などはIE8にすることが
出来ません。
今売られている周辺機器(プリンター、デジカメ付属ソフト、スキャナー等)だって、Win98やWin2000は対象OSから外れているので使えません。
WinXPも後1年ちょっとで、セキュリティ上の問題、ソフトウエア上の問題、最新の周辺機器の対象OSから外れる等の問題が起きてくるわけです。では、今現役で使っているWinXPの入ったパソコンは
どうすればよいでしょうか? 選択肢としては大体、下記のとおりになると思います。
- ・捨てる。 (私が拾いに行きます。あ、リサイクル法があるので勝手に捨てられませんね)
- ・Win8に、OSを入れ替える。(優待期間中にWin8を購入済みでない限り、Win8は高価です)
- ・VistaやWin7にアップグレードする(アップグレード用ディスクを入手する必要があります)
- ・ネット接続は一切しないで、使用する(Word、Excelやゲーム等)
他にも、家の押入れに後生大事にしまっておく方、プレミアムが付くまで大事に保管する方もいると思います。
いづれにせよ、お金がかからないで有効利用できるのが一番です。パソコンはハードウエア的に考えると結構、壊れません。壊れる可能性が高いのはHDD位で、HDDを入れ替えれば、まだまだ動いて
くれます。
システムが調子悪くなったらOSリカバリーをすればいいいし、パソコン本体の中を定期的に掃除すれば、更に長持ちする可能性が高くなります。つまりXPサポート終了後も、パソコン自体はまだまだ使えると
言うことです。
Vista、Win7、Win8にアップグレードすると言う手もあるのですが、パソコン自体のスペックの問題、ドライバの問題をクリアしなければなりません。更に、アップグレード用のOSも購入する必要が
あります。そこまでして使い続ける意味はあるのか、と思ってしまうのも無理はありません。
反面、新しいOSが出るたびに、パソコンを買い換えるのは当たり前の流れになっています。否、今のパソコンが壊れてだめになるまで、とことん使い倒すという人もいるかもしれません。しかし、ハードウエア的
故障が無くても、ソフトウエア的に問題が出てきます。
新しいOSが出ると、一昔前のOSには引退して頂くのが当たり前のご時世です。引退したOSは新しい世の流れについて行けないのです。
引退したため、新しいソフトも最新の周辺機器も使えません。必然的に、世の流れに従うしかないのが現状です。ハードウエア的にはまだまだ引退は早いのに、どう考えてもエコではないですね。
そこで、お勧めなのは無料のOSを入れて使い続けるということです。ネット上にもWindowsパソコンに他のOS(linux系)の入れ方を説明しているサイトがたくさんあります。
そして、今までどおりウエブ閲覧、メール送受信、動画・DVD閲覧、写真編集、オフィス系ソフトがすべて無料で使用できるのです。
使用している人がかなり少ないため、セキュリティホールを突いた攻撃を受ける可能性も低いわけです。セキュリティソフトを導入しないで使用している人も普通にいます。
Windowsの世界では考えられないことです。
しか〜し、デメリットもあります。例えば、Linux系OSをインストール後自動で組み込まれてないドライバーがある場合、手動で組み込み出来ればいいのですが、そもそも対応するドライバーが存在しない事があります。
ドライバーがうまく入っていないと、パソコンから音が出なかったり、解像度調整が出来なかったり、インターネット接続自体が出来ない等の問題が発生します。( ̄ω ̄;)う〜ん…
その他に多い問題は周辺機器(プリンター、スキャナー等)への接続です。周辺機器を動かすために、パソコンに操作するための情報(ドライバー)が必要です。通常はWindowsがすでにその情報を持っていて、
周辺機器を接続すると自動的に使用できるようになったり、周辺機器のメーカー付属のディスクで手動でインストールして使用できるようになります。
しかしLinux系OSの場合、使える周辺機器がかなり限定されます。と言うのも、Linux系OS用のドライバーを提供しているメーカーが少ないからです。それは、Windowsの普及率が
ダントツに高く、他OSがほとんど普及してないことを意味しています。周囲の人で、ノートパソコンにLinuxを入れて持ち歩いている人はいますか? この前、家電ショップでLinuxパソコン買ったよ、なんて
話をしている人はいますか? そもそも、Linuxて何よ、と逆に質問されそうですね。それだけ言い方を変えれば、マイナーなわけです。
話が少し飛躍しすぎたので、ドライバーの話しに戻ります。ドライバーの問題がある以上、どのパソコンでもLinux系OSを入れて問題なく使えるというわけではありません。もし仮にネットは出来るけど音が出ないと言う場合、
割り切ってネット接続専用パソコンとして使用することも必要です。
でもチャレンジしてみる価値は十分にあります。最近のOS、例えばubuntu 12.04等は、いろんなメーカーのドライバ情報を組み込んでいます。OSをダウンロードしてCD-Rに焼けば、CDドライブしかないノートパソコンでも
CDから起動してウエブ閲覧や、メール送信、動画鑑賞などが可能です。USBフラッシュメモリーにOSをインストールして、USBフラッシュメモリからも起動が可能です。
更にWindowsが入った状態のパソコンにLinux系OSをインストールして、デュアルブート(起動時、OSの選択が出来ること)が可能です。
そして、その方法がネット上でたくさん公開されています。書籍でも販売されています。時間のある方は、是非ともチャレンジして見てください。当サイトでも最新Ubuntu - Linuxで行こう!
でインストールから設定方法まで解説してます。
少しマニアックですが、自宅サーバー構築用に古いパソコンを使うという手もあります。自宅サーバー用途ですから左側写真のようなサーバー機を用意する必要は全く ありません。Linux系OSは商用・個人用に限らず、サーバ用途でも無償提供されています。Windows98の入っていた古いパソコンでもサーバ用途 のOSを入れて使用できたりします。興味のある方は、 こちらをクリックして参考にしてください。 自宅の古いパソコンがウエブサーバ、メールサーバ、ファイルサーバ等に変身します。